Pocket
LINEで送る

いよいよ入園準備が本格的に始まり、需要の高まりを見せる子乗せタイプの電動アシスト自転車ですが、
今回はパナソニックとヤマハから発売されたばかりの、2023年モデル後ろ子乗せタイプにフォーカスし、電動アシスト自転車専門店スタッフ目線での比較レビューをご紹介致します。

はじめに

お子様を乗せるにあたり、大きく分けて、前乗せと後ろ乗せの2通りの方法があります。
今回ご紹介するのは、その中でも後ろ乗せタイプで、後ろにお子様を乗せるためのリアチャイルドシートを標準装備したモデルです。
チャイルドシートに乗られるお子様の、メーカー推奨年齢は2歳からとなっていますので、お子様が2歳未満で、子乗せ自転車をご検討中の方は、このモデルにも装備可能な、後付けフロントチャイルドシートのご利用や、専用設計のフロントチャイルドシートを、標準装備したモデルをぜひご検討ください。

パナソニック ギュットクルームR・EX

パナソニックの子乗せ、「ギュット」シリーズのハイエンド後ろ子乗せモデル。
こちらの「EX」というのは、子乗せモデルでは唯一の電子キー機能「ラクイック」を備えたグレードで、両手が塞がっているときでも、スイッチ一つで自動開錠が可能という便利機能が魅力的。
この機能を省略した通常グレードである「DX」もございますが、せっかく、クルーム・Rをお選び頂くのであれば、是非一度「ラクイック」を体験して頂くことをおススメします。

ヤマハ PAS Babby un SP coord

チャイルドシートの背面が折り畳み可能で、包み込むような形状が特徴的なハグシートを搭載した、ヤマハの主力後ろ子乗せモデル「Babby un SP(バビーアンスペシャル)」。
全体のパーツを黒系統でシックにまとめたノーマルモデルと、レザー調のパーツやシルバーでまとめたクラシカルモデルのcoord.(コーデ)があり、上記画像はcoord.の30周年記念限定モデルです。

比較

フレームデザイン

  

車体のメインフレーム部分が低いため、ロングコートやスカート着用した際にも、跨ぎやすい設計となっています。

全長はパナソニック1880㎜、ヤマハ1785㎜と10㎝ほど、

 

どちらも車輪のサイズは20インチで、タイヤの幅も同じく2.125インチ(5.7~6㎝実寸)。
20インチのホイールは、車輪が大きな自転車と比べて小回りが利き、お子様を載せても重心が高くなりづらい為、走行中以外も安定する利点があります。
車体のデザインや設計については、どちらも機能性が高く遜色有りませんが、車体側面に立ち、スタンドを立てる動きを行う際には、全長の短いBabby un SPの方が、小柄な方でも操作しやすいように感じます。

乗り心地

クルームRは、昨年より採用された「カルパワーアシスト」モーターにより、それまでの特徴であった、漕ぎ出しの急加速が幾分和らぎ、20㎞/h程度の速度域までカバーするアシストによって、格段に乗りやすくなりました。
それでも尚、初速の力強さはいまだにヤマハ以上に感じます。

一方のBabby unは、ヤマハの特徴である「自転車らしい、漕ぎに合わせた力強さ」のあるアシストで、癖の無い乗り心地です。
電動アシスト自転車のイメージにありがちな、体を持っていかれるような加速感が薄い為、初めてアシスト自転車に乗られる方でも違和感なく安心してお乗りいただけます。
自転車らしい自然な乗り心地という面では、Babby un SPが優勢ですが、はっきりした力強いアシストが好みならクルームRと、試乗した好みで選んで頂くことをおすすめします。

チャイルドシート

パナソニック クルームリヤシート


クルームシリーズの特徴の一つが、ベビー用品メーカーの「Combi(コンビ)」とコラボレーションしたチャイルドシート。
コンビは、ベビーカーや自動車用チャイルドシートを作っているメーカーだけあって、サンシェードやメッシュクッション等、お子様とその親が求める「あったら良いな」の目線に立った機能が特徴です。

ヤマハ ハグシート


一方のBabbyは老舗自転車用品メーカー、「OGK(オージーケー)」の最上位モデルを、更に発展させたシートを採用。
近づけるだけでカチッとはまる、マグネットバックル、レバーを引くだけで長さ調整と自動巻き取りができるシートベルト、頭を270度の広範囲で守ってくれる安心感のあるヘッドレスト等、充実の機能が魅力。

チャイルドシートの機能面でも、どちらも申し分なく甲乙つけがたいのですが、最近は後付けで、レインカバー兼サンシェードをご利用になる方が増えている為、これをご利用になるならば、保護力の高さから、Babby un SPの方がおすすめと言えそうです。

スイッチ

パナソニック 液晶スイッチ5

ヤマハ スマートクロックスイッチ

手元のスイッチは、ヤマハ2023年モデルの大きな特徴で、これまではパナソニックとほとんど変わらない形状だったものから、より狭小な駐輪環境でも、周囲の自転車に干渉されてのトラブルが少ない、コンパクト、且つ便利な時計機能が見やすくなった、スマートクロックスイッチがおすすめです。

スタンド

パナソニック もっと!かろやかスタンド2

ヤマハ ラクラク幅広かるっこスタンド

スタンドはどちらも幅広+補強入りで安定感抜群。

車体を立てる際には足の力を使い、梃子の原理で車体を浮かせる機構は体力に自信のない方でも安心してご利用頂けます。

強いて言えば、足の乗せやすさはシンプルな形状のヤマハの方が、初見でも使いやすいと好評ですが、よく使う機能なだけに、簡単に慣れてしまえる部分でもあります。

その他の機能

パナソニック ラクイック



電子キー「ラクイック」はパナソニック独自の機能で、手元スイッチの電源を入れるだけで後輪のサークル錠が開錠される為、荷物で両手が塞がっているときや、どのポケットに鍵を入れたか定かでは無いときにも、鍵を探す手間が省け、すぐに出発できます。
この機能は上位機種のEXグレードのみに搭載されているため、この機能に大きな魅力を感じる方は、クルームR・EX一択と言っていいでしょう。

いかがでしたでしょうか、モトベロ各店では今回ご紹介した2車種以外にも、各種子乗せモデルを取り揃えております。
今回のように、比較してのご試乗もして頂けますので、ご検討の際はぜひお近くのモトベロへご来店ください。

オンラインショップでのご購入はこちら

Pocket
LINEで送る