Contents
2024年版の最新記事はこちら
「専門店スタッフが教える 子供乗せ電動アシスト自転車の選び方」の続編として、今回は、前回お伝えしきれなかったご購入前にご確認いただきたい重要ポイントを6つご紹介いたします。
新生活に向けて電動アシスト自転車のご購入を検討中のお客様は、ぜひ、PART1(ポイント1~ポイント5)とあわせてこちらの記事をご参考ください。
ポイント6-やっぱりここが重要!子供乗せチャイルドシート
PART1では「前乗せ」チャイルドシートの選び方をご紹介しましたが、子供乗せ電動アシスト自転車には「後ろ乗せ」チャイルドシートをメインでご利用いただくケースもございます。
実は、チャイルドシートの選び方に一番重要なポイントは、お子様の「年齢」と「人数」です。
ファミリータイプではどちらも前後同時乗せが可能となっておりますが、それぞれのタイプと家族構成によって乗りやすさは変わります。
こちらでは、前乗せチャイルドシートのおさらいと後ろ乗せチャイルドシートについてご説明していきたいと思います。
ハンドルの間にチャイルドシートが搭載されいる「前乗せ専用設計チャイルドシート」タイプ
≪適正年齢:1歳~3歳(体重15kgまで)≫
【前乗せ専用設計チャイルドシートの特徴】
- 前乗せ専用に設計されているため、前にお子様を乗せるうえで圧倒的に安定性が高い。
- チャイルドシートはホールド感が高く、包まれているような形状の物が多いのも特徴の1つ。
- 運転者にとっては、膝が当たりにくい設計である物が多く、足の運びも軽やか。
- お子様の体重もタイヤの中心に位置するよう工夫してあり、ハンドルの取り回しも快適。
- 前後にお子様を乗せた場合は、荷物を載せる場所がなくなるのが難点。
- 【代表車種】
- ブリヂストン『ビッケポーラーe』
- YAMAHA『PAS Kissmini un SP』
- パナソニック『ギュットクルーム』シリーズ
ハンドルは一般的な自転車の形状で、後ろにチャイルドシートが標準搭載の「後ろ乗せチャイルドシート」タイプ
≪適正年齢:2歳~6歳未満(体重22kgまで)≫
※PART1でご紹介した「後付けフロントチャイルドシート≪適正年齢:1歳~3歳(バスケットの積載重量を含めて15kgまで)≫」はこちらのタイプに取り付けるチャイルドシートです。
チャイルドシートの特徴はPART1のポイント-3をご確認ください。
【後ろ乗せ専用車の特徴】
- 前後にお子様を乗せた場合でも、荷物の積載が可能。
- 前乗せを装着した場合でも、後に取り外して通常のハンドルの状態に戻せる。
- 前乗せを使用する場合、チャイルドシートはハンドルの後ろに装着するため、運転者の膝が当たったりと走行がやや不安定。
- 【代表車種】
- ブリヂストン『HYDEE2』『ビッケモブDD』『ビッケグリDD』
- YAMAHA『PAS Babby un』『PAS Crew』
- パナソニック『ギュット・クルーム・R』『ギュット・アニーズ』シリーズ
様々なチャイルドシートがございますが、たとえば、お子様が1人で2歳の場合、前乗せチャイルドシートのご検討は不要となり、後ろ載せチャイルドシートをお選びいただく必要がございます。
また、お子様が2人で、年齢差が2歳差の場合、上のお子様が6歳に成長された際には下のお子様が4歳となります。
上記の適正年齢に当てはめていただくと2人の同時乗車は不可となってしまいます。
その場合、適正年齢をオーバーしたとしても、できるだけ大き目のチャイルドシートをお選びいただく必要がございます。
モトベロでご購入のお客様には、メンテナンス永年無料サービスを付帯しており、随時締め付け確認等行っていただけるので、仕方なく年齢制限を超えてしまった場合でもご安心いただけます。
ご自身の家族構成から、適切なチャイルドシート搭載車両を選びましょう。
ポイント7-タイヤサイズによって乗りやすさは変わる?
こちらのタイヤサイズに関しましても、多くのお客様からご質問をいただきます。
実は、子供乗せ電動アシスト自転車のタイヤサイズは主に4種類となっております。
最も多いのは20インチの小径サイズ、続いて26インチの一般的なサイズです。
最近では間のサイズの22インチや24インチも登場してまいりました。
それぞれの特徴とおすすめポイントを同一メーカー(ブリヂストン)で比較していきましょう。
手前:モブDD(20インチ) 奥:HYDEE.Ⅱ(26インチ)
26インチの場合、前ハンドルの高さは20インチと変わらないですが、後ろチャイルドシートを取り付ける台座の高さが、約15㎝違います。
20インチは重心が低く設計してあるため、多少斜めにしても倒れにくいメリットがあります。
26インチは、後ろの場合お子様が乗る位置も高くなる為、カーブに差し掛かった時に倒れやすいという欠点がありますが、タイヤが大きい分、走行距離は伸びますので遠方へ行く場合に適しております。
こんな方には20インチがおすすめ!
- 自転車の走行が久々で、運転に自信がない。
- 前後にお子様を乗せて走行する。
- 走行距離が片道5km未満である。
こんな方には26インチがおすすめ!
- 通園などの移動距離が長い。
- お子様を乗せる期間短く、ひとり乗りとしてもオシャレに乗りたい。
- 高身長の方(160㎝以上など)
モトベロでは豊富な試乗車を取りそろえ、ご試乗にて上記の比較を行っていただけます。
現在では、「久しぶりの自転車で心配」「安定感がある」といった理由から20インチが人気ですが、用途と体格からご自身にあったタイヤサイズを選びましょう。
ポイント8-もっとも乗り降りしやすい自転車は?
最近では、冷え込む季節でも大活躍な電動アシスト自転車ですが、特に女性のお客様はスカートやコートを着用した状態での乗り降りも多くなります。
重心の安定を第一に考えられている子供乗せ電動アシスト自転車は、前からまたぐ動作に適した設計が多くございます。
3大メーカー(YAMAHA、パナソニック、ブリヂストン)の代表的なモデルでそれぞれのフレームの高さを比較していきましょう。
測定した結果は、以下の表の通りとなりました。
トップチューブ(フレームの上部)からまたぐ際、低床フレーム設計からもパナソニックの車両がまたぎやすいことがわかります。
逆にフレームが2本設計のタイプや26インチのタイプは、他の車両と比べてまたぐ位置は高くなります。
総じて、20インチは低床設計でまたぎやすく、それ以外のサイズや26インチはややまたぎが困難になるため冬場のコートやロングスカートを着用の際は十分に注意が必要です。
普段のお召し物からイメージしいていただき、フレームの高さを選んでいただくことも重要なポイントです。
ポイント9-モーター?バッテリー?メーカーごとの違い
子供乗せ電動アシスト自転車の大手メーカーYAMAHA・パナソニック・ブリヂストン、それぞれのメーカーごとに搭載されているモーター・バッテリーは異なります。
たとえば、YAMAHA・パナソニック・ブリヂストン(ビッケポーラーe)のモーターは、センターモーターと呼ばれる車体の中央にモーターが搭載されており、モーターの動力を後輪に伝えるアシスト方式で、後ろから力強く押し出される感覚となります。
ブリヂストンのビッケポーラーe以外の車種はフロントモーターと呼ばれる前輪部分にモーターが搭載されており、ペダルを漕ぐ力を感知して前輪のモーターが作動するため前から引っ張られる感覚となります。
モーターの違いに関しては、ぜひご試乗でお試しいただき、自身のフィーリングやお住まい周辺のの道路状況を照らし合わせて選びましょう。
また、バッテリーに関しましても、各メーカーから様々なサイズのバッテリーが用意されています。
バッテリーの数値が大きくなれば、容量は上がり、走行可能距離や充電時間が大きく変動します。
各社、子供乗せ電動アシスト自転車には、お子様を乗せての走行となるため大きめのバッテリーが搭載されています。
特にブリヂストンからは、走行しながらブレーキ充電できる車種が登場しており、中間的な容量でありながら、走行使用時にバッテリーの容量を補う機能が付いています。
バッテリーに関しては、容量の大小で価格も決まるため、大まかな使用頻度とご予算によって、ご自身にあったバッテリー容量の車両を選びましょう。
ポイント10-駐輪場所に注意!チャイルドシートの高さと幅
なかなか見落としがちですが、購入した後に駐輪場に置けないなどのリスクは、あらかじめリサーチで回避しましょう。
こちらの測定をご参照いただき、ご購入前にご自宅の駐輪場が利用できるか確認してみてください。
※今回はリヤチャイルドシートの測定となっております。
測定した結果は、以下の表の通りとなりました。
※測定時は、スタンドを上げ、タイヤが地面についた状態です。
ブリヂストン・パナソニックには、専用のチャイルドシートが装着されてますので、汎用タイプと比べて、スマートな形状となっております。
後ろの荷台が特別設計で幅が狭く作られている為、純正以外の装着はおすすめできませんが、汎用タイプとは違いお子様が股を広げて乗る事が無く、負担にならない乗車姿勢を維持できます。
3メーカ―の中では、ブリヂストンのリヤチャイルドシートが一番コンパクトな仕様になっており、狭い場所での収納に適している事がわかります。
マンションなどにある立体駐輪場など、屋根の高さに制限がある駐輪箇所も多くあるかと思います。
ご自宅の駐輪場に収納できるかどうかも選び方の重要なポイントとなります。
番外編-気になるみんなの購入理由は?
当社で子乗せモデルをご購入のお客様にアンケートを実施しましたところ、購入理由はグラフのようになります。
お店でご購入されているアンケートですので当然ではありますが、『スタッフの接客を受けたい』『商品を直に触りたい・試したい』『購入後のアフターサポートが安心』この3点で8割近い結果となります。
ぜひ、子乗せ自転車のご購入は、最寄りの自転車店のご相談されることをおすすめいたします。
電動アシスト自転車の普及にともない、多種多様なタイプがリリースしてくる中で、ご自身にあった1台を見つけることは少し困難かもしれません。
PART1を含め、上記のポイントのように様々なアプローチの方法はあるかと思いますが、実際見て、乗ってみることは非常に重要となっております。
モトベロでは、数多くの試乗車を取り揃え、実際にご試乗いただける環境をご提供しております。
また、電動アシスト自転車の専門店スタッフがお客様一人ひとりに適した車種のご提案を行っておりますので、ご購入をご検討のお客様は、ぜひ一度モトベロ各店へご来店ください。
関連記事:https://www.motovelo.co.jp/blog/201610-5682/