取り扱い開始から、モトベロでも大人気を誇る、話題のSPECIALIZED「LEVO SL COMP」オーナーのスタッフMが、e-MTBを日常使用したレビューをお届けします。
ご購入検討中の方は、ぜひこちらの記事をご参考ください。
オーナーレビュー
~通勤編~
今回は、20インチ小径e-bike「tern VEKTRON S10」から29インチe-MTB「LEVO SL COMP」への乗り換えでしたが、片道8kmの通勤時間にはそれほどの変化はありませんでした。
巡航速度は軽量e-MTBの「LEVO SL 」の方が早く走れます。
反面、700㎜を超えるハンドル幅の制約から、小回りの利く小径e-bikeのように、車の脇をすり抜け、走り繋ぐような事はしなくなりました。
図らずも、これまで以上に安全運転が出来るメリットはありましたが、結果的に所要時間にほとんど差は出ません。
乗り心地は大径タイヤ+前後サスペンションのお陰で大変マイルドです。
太いタイヤによる接地の安心感と、アシストによる発進の良さで、凹凸のあるブロックタイヤ特有のロードノイズを差し引けば、大変快適に使用できます。
(※スタッフMは軽量化とロードノイズ軽減の為、タイヤを変更して使用中)
泥除け装備の無いE-MTBは想像通り、雨天時・雨上がりには盛大に雨水を巻き上げてオーナーを水浸しにします。
これまで使用していたフルフェンダー装備の小径e-bikeには無かった事です。
これには、着脱簡単な簡易フェンダーを導入したことで、以前と同様にサイクルポンチョ+レインブーツのスタイルで通勤が可能になりました。
総じて、1分1秒を争う通勤スタイルで無ければ、e-MTBでの通勤はお勧めできます。
~山遊び編~
これまでは通常のMTBを使い、常設コースを選んで遊ぶことがほとんどでしたが、これは技術・体力の無さから、自然のトレイルで度々発生する、修行のような漕ぎ、押し上げが軟弱な自身には遊び方としてマッチしなかった為です。
その分コースは管理されている為、登りも押しもしやすく、下りを楽しむには持ってこいと言えます。
しかし、新しく手に入れた29インチのe-MTBは登りでその真価を発揮します。
これまでならば、漕いで進もうと考えなかった急斜面をグングンと漕ぎ進む事が出来、まず感動を覚えます。
また、登り切れる成功体験から、更なる急斜面を求めるチャレンジ精神が起こり、これまでは登りのアクセスが辛くて諦めていた自然のトレイルに持ち込み、様々なルートを楽しむことが出来るようになりました。
これまでの「登りは耐えて、下りを楽しむ」から、「登りも下りも、楽しむ」に意識が変わり「登りコンプレックス」から解放され、MTBに乗る機会が倍増しました。
また、「LEVO SL COMP」の乗り心地については、これまで乗っていた非電動のMTBに比べると、下る状況を中心に、ハンドリングの重さや全長の大きさを感じる場面はあります。
しかし、これは決して悪い感覚では無く、これまで以上に安心して跨っていられます。
所有欲を満足させるデザイン性の高さもありますが、この下りの操舵性の良さ、安心感が購入の最重要ポイントでした。
もちろん、車両を自分で操っている感覚は、従来のMTBほどではありませんが、車体の性能に頼れることで、これまで以上のチャレンジを楽しめています。
今の自身の実力では、初めて走るフィールドに持ち込むのならば、LEVO SLがファーストチョイスになっています。
敢えて不足を上げれば、e-bike特有のバッテリーによるアシスト走行の制限があります。
元来、私は登りが好きでは無い為、e-MTBを登りで使用する場合、選べる3モードアシストからフルパワーのアシストを選択します。
自身が遊ばせてもらっているフィールドでは、3-4時間の走行でバッテリーの残量が1/3程度になります。
この残量を下回ると帰路に不安を覚える為、1日掛けて走り回る方には、外付け出来る専用追加バッテリー「SL RAGEEXTENDER BATTERY」の導入がお勧めです。
これにより大幅な稼働時間の増加が見込めます。
また、COMPグレードですと19kgほど重量がありますが、EXPERTグレードになると18kgまで車重が下がり、タイヤをチューブレス化することで更なる軽量化も行えます。
また、各種装備も更に充実する為、より上級MTBらしい感動・乗り心地を体感できる為、予算が許せばこちらが正解では無いでしょうか。
「MTBを始めたい」の気持ちを叶え、挫折させない懐の深さがe-MTBにはあります。
モトベロ全店では「SPESIALIZED」を始め「YAMAHA YPJ」「MERIDA」「BESV」「CORRATEC」など、各社e-MTBの取り扱いが御座いますので、e-MTBをご検討の際はぜひモトベロへご相談下さい。