今回は、ご好評いただきました「【インプレッション】注目のe-bike!SPECIALIZED(スペシャライズド)TURBO(ターボ)「VADO SL(バド)」」の続編として、ロードバイクタイプ「CEREO SL(クレオ)」の専門店スタッフのインプレッションをご紹介いたします。
ご購入検討中のお客様はぜひ、こちらの記事をご参考ください。
SPECIALIZED「CREO SL」とは?
ロードバイク型のe-bikeで、ここまで軽量で、操る走り心地のスポーティさは、他社との比較が難しいほど完成されているシリーズです。
シリーズ唯一のアルミモデルである「CREO SL E5 COMP」から、カーボンフレームの「CREO SL COMP CARBON」、さらにはグラベルタイプの「EVO」シリーズなど、全7モデルの幅広いラインナップとなっております。
今回のインプレッションは、その中の3モデルをご紹介しております。
「CREO SL E5 COMP」
最新かつ、「これから」流行るであろう軽量E-ロードモデルに、いち早く乗ってみたいを一番気軽に叶えてくれるのが「CREO SL E5 COMP」です。
スペックや、数値は他の記事に任せるとして、走り心地は・・・
漕ぎ始めの加速感は、嬉しいことに上位グレードとほぼ変わりません。
スペシャライズドのオリジナルモーター特有の高音を響かせながら、初乗りでも癖を出さずに、気持ち良く加速していってくれます。
この発進時の加速から高速への繋ぎの気持ち良さが、「流石、スペシャライズド」と言わしめる所以。
アシスト速度域外になると、一般のアルミロードバイクそのものの走りになり、特別感は乏しいですが、様々なe-bikeに乗っているからこそ、e-bikeでこの「普通のロードバイクらしさ」がいかにスゴいかが分かります。
乗り心地全般を通して、アルミフレームのロードバイクらしい硬さはありますが、前輪を支えるFuture Shock 1.5カーボンフォークの効果で、ハンドルの突き上げ感は特別気になりません。
ペダルや体に伝わる後方からの振動はそれなりにしっかりありますが、気になる方はタイヤ幅を上げて、空気のボリュームアップによる改善は可能です。
これは、タイヤ幅を太くしても漕ぎ始めが重く感じない、e-bikeならではのメリット。
「ロードバイク始めてみたいけれども、続けられるか分からないな」というような方には、このバイクからスタートを切って頂ければ、必ずロードバイクが楽しくなり、その後、e-bikeでは無い本気の一台を手に入れたとしても、使い続けられる、長く相棒として乗れる最良の選択ではないでしょうか?
製品情報
- 重量:13.9kg
- サイズ:S・M・L
- カラー:2カラー
- 最大走行可能距離:130km
「CREO SL COMP CARBON」
アルミフレーム仕様の「CREO SL E5 COMP」から角を取った、とても乗り心地の良いバイクで、今風の「速くて・乗りやすい・乗り手に優しい」カーボンバイクといった第一印象です。
「CREO SL E5 COMP」よりも軽い事は、アシスト速度域を超えて走ることでより、体感が出来ます。(逆にアシスト速度域で走る場合は、重量差はあまり感じないとも言えるかもしれません。)
速度が出ても、路面からの突き上げによる不安少ないのは、カーボンフレームの恩恵で、Future Shock 2.0カーボンフォークとの組み合わせは、ロードバイクながら、軽い未舗装路ならチャレンジしたくなるほどの安心感があります。
これまでに、通常のロードバイクに乗ってきたサイクリストには、重量の増加というネガティブな面では無く、e-bikeならではの良さばかりを純粋に楽しめるため、このグレード以上がオススメ。
スペシャライズドSLシリーズ全般に言えることですが、通常のスポーツバイクとしての乗り方が求められる代わりに、通常のスポーツバイクとしての楽しさがこれでもかと詰め込まれた1台だなと感じました。
フレーム自体は固めに感じましたがFuture Shock 2.0や人間工学に基づいたPOWERサドルなどがアセンブリされているので過度な負荷はかかりません。
上位グレードのように足回りがカーボンになると圧倒的な走行性能と快適性のさらなる向上が見込めます。
高速巡行時の安定感、扱いやすさはさすがの軽量性で他社製品と比べると頭一つ抜けている感があります。
難点としては、激坂登坂。
他社製品と比べると、つい頑張りすぎてしまうので疲労感が少しあります。
楽に、でも運動はしたい。そんな人にピッタリの一台です。
製品情報
- 重量:12.8kg
- サイズ:XS・S・M・L
- カラー:2カラー
- 最大走行可能距離:130km
「CREO SL EXPERT CARBON EVO」
試乗した中で最も感動したグラベルロードモデル。
700×38Cの太いタイヤはオンロードを走るには太すぎるイメージがありますが、e-bikeならではのモーターアシストを使った漕ぎ出しは、スムーズ且つ、十分にスポーティ。
逆に、タイヤの太さからくる安心感のお陰で、ドロップハンドルに不慣れなエントリーユーザーでも不安なく安全に、オンオフの路面を問わずにスポーツ走行が楽しめます。
また、絶対的なエアボリュームは、乗り心地の良さにも一役買っていて、ロードバイクにつきものの嫌な硬さを、まるで感じさせません。
また、MTBに乗るサイクリストにはお馴染みのドロッパーシートポストを、ロードバイクながら標準装備し、サドル高が瞬時に上下するため、停車時の脚付き不安を解消してくれます。
このように言うと、エントリーユーザー向けのバイクに思われてしまいそうですが、そんなことはありません。
これまでシリアスなロードバイクを乗ってこられた方にこそ、モーターパワーを使った、漕ぎの良さや、太いタイヤによる、路面を選ばずに走れる面白さ、状況に合わせて乗りながらにサドルポジションを変えて気持ち良く漕ぎ続けられる喜びは、エントリーユーザーよりも更に感動して頂けるのではないでしょうか?
もちろん純粋なロードバイクに比べると、重さによる最高速度の限界や、グラベルロードらしい幅広いハンドルなど、慣れが必要な部分はあります。
しかし、私自身、ロードバイクに乗らなくなって久しいですが、このバイクはそんな人間の所有欲をくすぐるほどに、革新的な乗り物に仕上がっています。
製品情報
- 重量:12.8kg
- サイズ:XS・S・M・L
- カラー:1カラー
- 最大走行可能距離:130km
いかがでしたでしょうか。
気になる方は、ぜひ、モトベロ各店にご来店ください。
次回はマウンテンバイクタイプの「LEVO SL(リーヴォ)」をご紹介いたします。